農業の畜産を語る8代目農家 トヨタファーム鋤柄の『食と命』

2010年05月16日 21:54

猛威をふるう口蹄疫

宮崎県の3市町で発生した口蹄疫は、牛から豚へと感染を広げ、

今までに累計8万頭以上が殺処分の対象になるという、

日本国史上最悪のウイルス汚染拡大となっています。

しかもまだものすごい勢いで広がっており、止まりません。

ここではっきり言っておきますが、口蹄疫は人に感染せず、

感染した家畜の肉を食べても全く人体に影響はありません


風評被害が心配です。

海外での事例はどうかというと、

1997年3月、台湾の豚に口蹄疫が発生した時は、当初、

移動禁止措置をしなかったため感染はほぼ全土に広がり、

500万頭の豚が殺処分されました。

2001年2月、英国で発生した口蹄疫も初期の措置が遅れ、

600万頭の羊や牛を殺処分、被害額は1兆円以上に達した。

政府は何をしているのか、今こそ、国、国民挙げての

取り組みが必要です。

本当に非常事態です










Posted by トヨタファーム 鋤柄雄一
この記事へのコメント
こんにちは。
対処に困窮してる…が現状かな…。

先の新型インフルエンザの様な、人命に関わる問題じゃないと、なかなか、動きませんね。

他国では分かりませんが、日本では、家畜の法定伝染病が発症したら、半径約10~30キロ以内の農家さんの生産物の移動制限や、発生農場の家畜を全淘汰が義務付けになってますが、それで良しではないのが、伝染病。

感情では、淘汰で済ますのでは無く、ヒトの新型インフルエンザの処置の様な事が出来たらば…と思いますがね…。

また、風評被害に関してですが、消費者に足らないものは、ただ闇雲に安心安全を言うのでは無く、もう少し、食べ物=品物、ではない事を。無頓着な安心安全では無く、もう少し、食べ物に関して勉強願いたいなぁ~って思ってますがね…。

この原因は農家の情報発信の少なさにありますがね~。
Posted by 華玉山 依芽呂または、華珠家 舞芽鷺 at 2010年05月16日 23:33
深刻ですね。

連日ニュースになってますね。

狂牛病の時も風評被害がひどかったですよね。あの吉野家ですらピンチでしたからね。(僕はそんなときでも平気で牛丼を食べてましたが...。)

いくら気をつけていても人の力ではどうにもならないもの...。怖いですね。
Posted by マツタニマツタニ at 2010年05月18日 03:00
確かに私たち農家の情報発信不足はあると思います。

しかし、食育はもっと義務教育の中でしっかりとやるべきですし、そういう素地があってこそ、農家の情報も生きてくると思います。

宮崎県は非常事態宣言を出しましたが、国は相変わらず打つべき手を打っていません。

こうなったら予防的な殺処分しかないなあ・・・。

本当にやり切れない。
Posted by 鋤柄雄一 at 2010年05月18日 20:13
削除
猛威をふるう口蹄疫